土曜ドラマ「僕の大好きな妻!」がすごい良かった

身辺雑記

土曜ドラマ「僕の大好きな妻!」がすごい良かった

はじめに

6月4日に第1話が放送された新ドラマ「僕の大好きな妻!」

ある日、大好きになった人が発達障害だと分かったら…? 話題の人気コミックを原作に描く、可愛くて、前向きで、心が温かくなる、”とある夫婦の幸せのかたち” を描いた物語!!  – 公式サイトより

発達障害をテーマにした作品は必ずチェックしているのですが、このドラマの第1話がすごく良かったです。印象に残ったことを詳しく書きたいと思います!

発達障害の特性がわかりやすく描かれている

発達障害の特性にはさまざまあります。人によって程度もバラバラです。ただ、一般的に言われている特性はいくつかあって、注意欠陥・多動症・聴覚過敏・触覚過敏・空気がよむのが苦手・こだわりが強い等。これら代表的な特性が端的にわかりやすく演じられていました。

発達障害者の苦悩だけを描いているわけではない

発達障害者の苦悩” が主テーマの作品ではないです。当事者の生きづらさだけでなく、当事者の家族やそれをとりまく人々の視点もしっかり描かれており、それも決してネガティブでない。主人公の知花だけでなく、他の登場人物にも感情移入できるポイントがあり、まさに「多様性」を感じさせる第1話でした。

発達障害を前向きに描いている

「障害」という単語が含まれるため、多くの人にとって発達障害には重たいイメージがつきまといます。主人公の知花が発達障害と診断されたとき「自分が悪いのではなく、生まれつきの障害だとわかってホットした」と口にするシーンがでてきますが、当事者の気持ちはまさにこれなんですよね。

私が特例子会社の代表をしていた際、発達障害の社員と定期的に 1 on 1 面談をしていました。その面談のなかで「発達障害と診断されたホッとした」という声を何度も聞きました。それまで私にはなかった考え方で、すごく印象に残っています。前述のシーンは、私自身のリアルな体験を思い起こさせてくれました。

特例子会社の社長が取り組む社員との 定期 1 on 1
特例子会社の代表就任以降ずっと続けている全社員との 1 on 1。その目的や効果、実際の 1 on 1 のエピソードについて記事にしました。ご興味ある方はぜひご覧ください。

違い(多様性)を受け入れる大切さがわかる

第1話で特に気に入ったセリフを2つ紹介します。違いを受け入れる大切さがわかるセリフです。

1つ目は、主人公の知花が、夫であり漫画家を目指す北山悟の師匠に「夫には漫画家としての見込みがあるか」を聞いたシーン。師匠は以下のように答えます。

北山くんは、違いを楽しめる。人の個性を受け入れられる人はおもしろいものを書くと思う。

2つ目は、第1話の最後のシーン。悟が知花に言ったセリフ。

障害は生まれつきだから治らない。ってことは、僕の好きな知花は変わらないんだね!

共に、悟の人柄をわかりやすく表現していると思います。同時に、いまだに障害や性による差別がゼロにならない日本社会を批判しているようでした。誰にとっても生きやすい「多様性が強みになる理想的な社会」を、悟に投影しているように思えました。

さいごに

まだ第1話ですが、以上が「すごい良かった!」理由になります。私もこの記事を書くまで知らなかったのですが、原作のタイトルは「僕の妻は発達障害」なんです。それがドラマになって「僕の大好きな妻!」になっているのも素敵ですよね。ぜひ多くの方に観てほしいです。

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